三彩の里(セルプ訪問ルポ3)

Kプランニング

長崎県の三彩の里は、江戸時代に全盛を迎え、現在は幻の三彩と呼ばれている長与三彩を復活させた陶芸家・江口洋氏が1977年に設立した社会福祉法人。現在は、2代目の江口司氏(3代目秀山)が継ぎ、美しい長崎三彩の焼き物を中心とした作業を行っている。私が取材に伺ったのは、ちょうど施設事業の変わり目。陶芸オンリーだった作業品目に、新たにパン事業を加えたところでした。「陶芸家の施設長が運営する施設が、なぜパンを?」との質問に対し、「最近の若者は、コツコツと腕を磨く芸術活動ではなく、すぐお金につながる作業を求めるため」との答えが印象的でした。健常者も障害者も、若者たちの指向は変わらないのです。そしてもう一つ、パン事業を始めた理由。「どっちにしても、窯で焼くことには変わりませんしね」との発言には、大いに受けました(笑)。

https://www.selpjapan.net/report/0800/post_3.html

三彩の里のタイトル画像